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新専攻医オリエンテーション・ポートフォリオ発表会の案内

下記の日程で新専攻医オリエンテーション・ポートフォリオ発表会を行います。 期日 :2026年4月18日(土) 時間 :13時受付 13時半~16時半 ※16時半〜17時で現地参加の専攻医交流会を行います 場所 : HITO病院  大会議室(愛媛県四国中央市上分町788−1) 方式 :現地+オンライン(zoom) 参加申込 :4月13日(月)までに  申込フォーム  にご入力ください 会費 :無料 ただし交通費は自己負担  ※当日はHITO病院駐車場をご利用いただき、駐車券をお持ちください 生涯学習単位 :申請中(OJT、医師、薬剤師) 対象 :PC学会 新・家庭医療専門研修プログラム専攻医、専門医機構 総合診療専門研修プログラム専攻医、指導医、関係者 メイン講演は社会医療法人石川記念会HITO病院 総合診療科の五十野博基先生をお招きします。総合診療医・家庭医のキャリア形成について、専攻医からの質問も交えながらお話いただきます。 専攻医をはじめ研修に興味関心のある皆様、是非ご参加をお願いいたします。(専門研修支援委員 植本真由) 五十野博基先生からのメッセージ 四国総診の新専攻医、およびオリエンテーション参加者のみなさんへ HITO病院 総合診療科部長の五十野博基です。4月18日の会の中で、「総合診療医というキャリアのつくり方」というテーマで少しお話しする予定です。 総合内科、ICU、家庭医療、MBA、病院運営など、私自身がこれまで歩んできたキャリアを例にしながら、「総合診療医のキャリアは思っているより自由」という話をします。 講演自体は短めにして、後半の時間はみなさんからの質問やディスカッションにたっぷり使う予定です。もしよければ当日までに、「こんなこと聞いてみたい」という質問を一つでも考えてきてください。どんな質問でも大歓迎です。「こんなこと聞いていいのかな?」という内容ほど面白いことが多いです。 例えば 総合診療医のキャリアはどうやって広げていくのか サブスペシャリティや研究との関係 働き方やライフとのバランス など、どんなテーマでも構いません。正解のない質問でも大丈夫です。むしろ、その場で一緒に考える時間にできればと思っています。 あわせて、自分のこれからの 3年・5年・10年 を少しだけ想像してみてください。まだ具体的でなくても大丈夫です。 当日、みなさ...

9th Sanuki GM Conference 開催報告

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 かがわ総合診療研究会の第9回さぬきGMカンファレンスを令和8年2月7日 三豊総合病院にて開催いたしました。お陰様で29名の参加を頂き、内、3名の専攻医と5名の初期研修医、2名の医学科学生も参加してくださいました。また、日本プライマリ・ケア連合学会の新・家庭医療専攻医のOJT1単位、専門医・認定医の更新単位1単位も申請準備が間に合い、18名から申請を頂きました。  今回は、群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春先生をお招きして、午前中に三豊総合病院卒後臨床研修センターセミナーとして院内の研修医と看護師、GMカンファ参加者を対象に第1部「変化に気づく病棟ラウンド:異常の早期発見と共有の技術」 と題して、わずかなサインを逃さず、医師と看護師が“同じ絵”を見るためのポイントについての講演、そして第2部「救急の“判断ミス”を防ぐ:認知バイアスとその対策」 をテーマに救急で多い“思い込み”“急ぎすぎの推論”“安心バイアス”を解説し、 医師・看護師双方が誤診リスクを減らすための実践的アプローチを紹介くださいました。午後には、「過度な検査も、過度な抑制も避ける:臨床判断の質を高めるために」をテーマにGMカンファレンスが開催されました。  徳田先生の論文で2011年のJournal of Hospital Medicineに掲載された論文から日本の医療訴訟ケースのうち診断エラーの割合は30%、要因は知識不足以上に判断ミスであり、認知エコーやシステムエラーが原因となっているという報告を紹介してくださいました。「フレームその1:サイエンスによる病歴聴取と身体診察:科学的根拠に基づいた病歴と身体診察」検査に頼りすぎず、まずは患者の訴えや身体所見から診断を組み立てる枠組み、「フレームその2:アートによる病歴聴取と身体診察」医師のアートも診断には重要、患者ごとに異なる背景や症状を柔軟な発想と経験で捉える枠組み、「フレームその3:E-DIAGNOSISによる診断サポート」AI、検索エンジンを活用し最新の知見やエビデンスを診断に取り入れる枠組み(ただし、AIの誤情報等にも注意が必要)、「フレームその4:日本の患者による妥当性検証データ」日本の疫学や患者背景を踏まえ診断ルール等の妥当性を現場で検証する枠組み、海外の知見だけでなく日本の疫学に即した診断を意識するという4つのフレームについて臨床に即して...

参加者募集 徳田安春先生ご講演 第9回 Sanuki GM Conference 2月7日

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三豊総合病院 遠藤日登美先生より、Sanuki GM Conferenceのご案内をいただきました。(事務局 阿波谷) --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- プライマリケア学会四国ブロック支部会員の皆様 平素より大変お世話になっております。講演会のご案内です。 2026年2月7日(土)14:00 〜15:20 香川県の三豊総合病院にて「9th Sanuki GM Conference 」を開催致します。 講師は群星沖縄臨床研修センター⻑ 徳田安春先生をお招きし、「過度な検査も、過度な抑制も避ける︓ 臨床判断の質を高めるために」についてご講演頂きます。 尚、以下の通り単位付与が認められましたのでお知らせいたします。 ■専門医・認定医更新のための単位     1単位 ■Off-the-jobトレーニングの認定単位    1単位 領域:臨床 締め切りが過ぎましても、ご参加いただけます。 よろしくお願いいたします。 三豊総合病院 内科 遠藤日登美  

総合診療セミナー「ERサバイバル ~unsuspected killer in ER~」

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高知家総合診療専門研修プログラムは(公益社団法人)地域医療振興協会高知県支部との共催で総合診療セミナー「ERサバイバル ~unsuspected killer in ER~」を開催しました。 今回は講師として福井大学医学部附属病院救急科総合診療部の林 寛之先生にお越しいただきました。林先生は救急のレジェンドで、「研修医当直御法度」などの若手医師向けの本を多く書いておられ、様々な医療機関で若手向けのセミナーの講師をされたり、学会でも救急をテーマとしたセッションを行われたりするなど、若手医師の教育に非常に熱心に取り組んでおられ、私自身も今回のセミナーを非常に楽しみにしておりました。また、救急の林先生をお招きするにあたって、高知大学医学部附属病院総合診療部の盛實先生、高知大学医学部災害・救急医療学講座の竹内先生にご支援を頂き、医師・看護師だけでなく、救急救命士等の消防関係の方など幅広い職種の方に参加いただくことが出来ました。 講演は、臨床推論の考え方と、その中でのコミュニケーションの大切さをまずお話しいただいた後に、実際によくある患者さんの訴えとそれに隠れる重大な疾患として「急性心筋梗塞」、「くも膜下出血」、「大動脈解離」を例にお話しいただきました。 いずれも豊富なエビデンスを土台とし、患者さんの訴えの頻度とその特徴、それに対する検査の感度、特異度から、時間経過におけるその感度の変化、教科書で学んできた事と実際に重要視すべき事の違いについて学ぶことが出来ました。その他にもインフルエンザ患者の心筋炎、高齢者のウェルニッケ脳症など「食欲がなくて」や「元気がなくて」というよくある患者さんの訴えの中に潜む見逃してはいけない疾患もお話しいただき、自身の診療を見直す機会となりました。 受講後のアンケート(回答者 34人)では、「セミナーのわかりやすさはどうでしたか」という質問には、大変わかりやすかった 88.2%、わかりやすかった 11.8%、「セミナーの内容は期待したものと一致していましたか?」という質問には、期待以上であった 67.6%、ほぼ期待通りだった 32.4%、と参加者の皆さんの持つ期待に応えることが出来たのではないかと思える結果となりました。自由意見でも「普段の診療の危うさに気付くと同時に、より論文などの文献を見つつ勉強しようと思った。」、「教科書的な診察所見に囚われす...

横井徹先生が四国ブロック支部プライマリ・ケア功労賞を受賞されました

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 日本プライマリ・ケア連合学会は、長年にわたりプライマリ・ケアに従事し、多大な功績のあるものを顕彰するためにブロック支部プライマリ・ケア功労賞を設けています。本学会およびブロック支部の基本理念がそれぞれの地域での真摯なプライマリ・ケア活動にあることを広く知らしめることを目的としています。四国ブロック支部では、2017年から毎年、支部役員から推薦された会員を、支部長、副支部長の投票で選考しています。既定の得票に満たない場合は該当者なしとなることもあります。この度、横井徹先生(香川県高松市 横井内科医院)が受賞され、第25回地方会において授与式をおこないました。  横井先生は、香川TFCを立ち上げ、研修会やメーリングリストを事務局として主導されました。適々斎塾をはじめ、プライマリ・ケア医の生涯教育の礎を築いてこられました。香川大学医学部の学生実習を受け入れるなど、学生教育も熱心に取り組んでおられます。四国ブロック支部の監事としても長年支部運営に貢献いただいております。これらの業績が高く評価されました。横井先生の受賞を心よりお慶び申し上げます。            日本プライマリ・ケア連合学会四国ブロック支部長 阿波谷敏英 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 四国ブロック支部プライマリ・ケア功労賞を受賞して                                 横井内科医院 横井 徹   ブロック支部功労賞授与いただきありがとうございます。表彰会場、高知県立あき総合病院は、62年前亡父が内科医として1年間勤務した病院でもあります。当時私は生後3か月、不思議な縁を感じると共に驚いております。過去の受賞者は長年プライマリ・ケア実践、指導教育に取り組まれてきたレジェンドの皆様ばかり。「実践」があっても「指導教育」実績がない私がなぜ?、と。ただ「医師キャリアの中できることを地道に続けた結果」が評価に値する...

徳島からはじめる「ケアと医療と暮らしの輪」開催報告

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 このたび、「ケアと医療と暮らしの輪」(https://careno-wa.net/)に参加いたしました。会場には、医療・介護・福祉・行政関係者、そして地域の皆さまが集まり、互いの立場を越えて語り合う温かな雰囲気に包まれていました。そこには、「地域の暮らしを共に支える」という共通の思いがあり、まさに“ケアの輪”が広がっていることを実感いたしました。  会の前半では、病院での身体拘束ゼロを目指す取り組みや、「寝たきりにしないリハビリテーション」を通じて、病院が地域の福祉にどのように関わっていくかを学びました。病院の役割を単なる治療の場にとどめず、患者さんの「その人らしい暮らし」へとつなげていく姿勢に、深い感銘を受けました。こうした実践は、地域における医療の在り方そのものを問い直す大切な契機であると感じました。  また、医療的ケア児が社会の中で自らの居場所を持つことの意味や意義について学びました。医療が単に身体を支えるだけでなく、社会参加や生きる力を支援するものであることを改めて実感しました。さらに、ユース世代の孤立を防ぐ取り組みについての報告では、「地域に住んでいても、私たちが目を向けなければ、まるでそこに存在していないように思えてしまう」という言葉が印象的でした。地域に暮らす誰一人として取り残さない。その視点こそが、これからの地域包括ケアの基盤になるのだと感じました。  続いて、鞆の浦・神山町・海陽町の事例を通じて、病院や診療所が地域にどのように溶け込み、住民と共に医療を育んでいるかを学びました。地域の特性に応じて形を変えながらも、そこに共通しているのは「人のつながり」を大切にする姿勢でした。医療は地域に生きる人々との信頼関係の上に成り立つという原点を再確認いたしました。  また、オランダ発の「ポジティヴヘルス」についてのお話では、“健康とは評価ではなく対話のプロセスである”という考え方が紹介されました。数値では測れない「生きる力」や「意味」を共に見つめることが、ケアの実践につながるという視点は非常に示唆に富んでいました。  さらに、地域で活動する医学部生たちの発表も心強いものでした。彼らが地域に入り、人々と関わる中で医師としての志を育んでいる姿には、四国のプライマリケアの未来への希望を感じました。  最後に取り上げられた「Beyond ACP(アドバンス・ケア・プ...

ポートフォリオ発表会 

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  2025年11月16日午前8時30分より、ポートフォリオ発表会が行われました。専攻医の齋藤大地先生(HITO病院)は領域5:「患者中心の医療」、渡部京介先生(徳島健生病院)は領域14b:「倫理的に困難な意思決定を伴う事例のケア」について、それぞれ発表していただきました。司会は原穂高先生(愛媛生協病院)、コメンテーターとして、田尻巧先生(あき総合病院)、稲葉香織先生(徳島大学総合診療医学分野)に参加していただき、ポートフォリオをより深めていけるような質問やコメントをいただきました。発表では、専攻医が患者さんと関わる中での悩みや葛藤を、指導医との振り返りや枠組みを用いながら乗り越え、診療されている様子が感じられました。ルーブリックに沿って押さえるべきポイントを確認し、多職種連携の視点を確認したり、診療中の感情の振り返りを通して、より深く学習が行えたのではないかと思います。ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。(研修支援委員会 植本真由)