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新しい総合診療専門医のご紹介

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 江田 雅志 先生(高知県立あき総合病院)  新たに総合診療専門医を取得しました江田雅志と申します。2013年に高知大学医学部を卒業、初期研修2年間を母校で過ごし、2015年にVer.2の家庭医療専門研修プログラムの専攻を開始しました。3年間のプログラム終了後に家庭医療専門医を取得、以後現在の勤務先である高知県立あき総合病院で地域医療に従事しております。日々病院業務を行いながら後輩指導にも力を入れるようになり、この度総合診療専門医を取得するに至りました。  これまでは自身が主体で患者さんへの対応を行っておりましたが、専攻医や研修プログラムの卒業生を中心に頼もしい後輩が増えてきたため指導やマネジメントにかける時間が増えてきました。自分が直接患者さんを診たいという気持ちをぐっとこらえるのが大変な時もありますが、後輩の成長をみるのは自身の成長とはまた違った喜びを感じることもあります。初期研修医や学生実習にも関わる機会が増えており、総合診療専門医がどのような働きをしているか、どのようなやりがいがある仕事なのか伝える努力をしております。 しかし、COVID-19流行の前後で人と人とのコミュニケーションが大きく変わってきたと実感しています。以前は飲み会や勉強会・学会の際にざっくばらんに先輩・後輩と話すことで、仕事中には言えない悩みや熱い思いを聞く機会が多く、それが仕事中のコミュニケーションの円滑化にも繋がっていました。現在の医学科高学年~初期研修医はCOVID-19パンデミックの真っただ中に学生時代を過ごしたことで、部活の繋がりがなくなり、同級生とも画面でのやり取りが増え、飲み会や食事会も減り、対面で人と話す機会が失われています。学会や勉強会などもオンラインでの参加が増えており、業務連絡なども電子化が進んだことで、以前のように対面で行うコミュニケーションが難しくなってきたと感じております。背中で語る時代は終わり、疑問はAIに解決してもらう時代になってきましたが、やはり直接話さなければ伝わらないことはあると考えております。総合診療医は人と人との関係を大事にしており、それはAIにはできない私たちの専門性です。医学的な指導のみならず、人と人とのコミュニケーションの大切さ、AIにはできない役割、そういったことを伝えられるように精進していこうと考えております。今後ともよろしくお願...

新しい四国ブロック支部役員のご紹介(後編)

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新しいブロック支部役員の紹介(後編)です。皆さま、よろしくお願いします。

新しい四国ブロック支部役員のご紹介(前編)

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 ブロック支部長の阿波谷です。  日本プライマリ・ケア連合学会は昨秋、2026,2027年度の代議員選出選挙をおこないました。中部ブロック支部と四国ブロック支部のみが定数を超える立候補があり、投票がおこなわれました。四国ブロック支部の立候補者は43名(定員は37名)でした。多くの方が学会運営に関わる意思を持っていただけるのは有難いことです。  投票の結果、37名の方が選出されました。うち13名が新任の方です。ご本人の許可をいただいた方7名の自己紹介を前後編にわけて五十音順に掲載させていただきます。

新専攻医オリエンテーション・ポートフォリオ発表会の案内

下記の日程で新専攻医オリエンテーション・ポートフォリオ発表会を行います。 期日 :2026年4月18日(土) 時間 :13時受付 13時半~16時半 ※16時半〜17時で現地参加の専攻医交流会を行います 場所 : HITO病院  大会議室(愛媛県四国中央市上分町788−1) 方式 :現地+オンライン(zoom) 参加申込 :4月13日(月)までに  申込フォーム  にご入力ください 会費 :無料 ただし交通費は自己負担  ※当日はHITO病院駐車場をご利用いただき、駐車券をお持ちください 生涯学習単位 :申請中(OJT、医師、薬剤師) 対象 :PC学会 新・家庭医療専門研修プログラム専攻医、専門医機構 総合診療専門研修プログラム専攻医、指導医、関係者 メイン講演は社会医療法人石川記念会HITO病院 総合診療科の五十野博基先生をお招きします。総合診療医・家庭医のキャリア形成について、専攻医からの質問も交えながらお話いただきます。 専攻医をはじめ研修に興味関心のある皆様、是非ご参加をお願いいたします。(専門研修支援委員 植本真由) 五十野博基先生からのメッセージ 四国総診の新専攻医、およびオリエンテーション参加者のみなさんへ HITO病院 総合診療科部長の五十野博基です。4月18日の会の中で、「総合診療医というキャリアのつくり方」というテーマで少しお話しする予定です。 総合内科、ICU、家庭医療、MBA、病院運営など、私自身がこれまで歩んできたキャリアを例にしながら、「総合診療医のキャリアは思っているより自由」という話をします。 講演自体は短めにして、後半の時間はみなさんからの質問やディスカッションにたっぷり使う予定です。もしよければ当日までに、「こんなこと聞いてみたい」という質問を一つでも考えてきてください。どんな質問でも大歓迎です。「こんなこと聞いていいのかな?」という内容ほど面白いことが多いです。 例えば 総合診療医のキャリアはどうやって広げていくのか サブスペシャリティや研究との関係 働き方やライフとのバランス など、どんなテーマでも構いません。正解のない質問でも大丈夫です。むしろ、その場で一緒に考える時間にできればと思っています。 あわせて、自分のこれからの 3年・5年・10年 を少しだけ想像してみてください。まだ具体的でなくても大丈夫です。 当日、みなさ...

9th Sanuki GM Conference 開催報告

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 かがわ総合診療研究会の第9回さぬきGMカンファレンスを令和8年2月7日 三豊総合病院にて開催いたしました。お陰様で29名の参加を頂き、内、3名の専攻医と5名の初期研修医、2名の医学科学生も参加してくださいました。また、日本プライマリ・ケア連合学会の新・家庭医療専攻医のOJT1単位、専門医・認定医の更新単位1単位も申請準備が間に合い、18名から申請を頂きました。  今回は、群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春先生をお招きして、午前中に三豊総合病院卒後臨床研修センターセミナーとして院内の研修医と看護師、GMカンファ参加者を対象に第1部「変化に気づく病棟ラウンド:異常の早期発見と共有の技術」 と題して、わずかなサインを逃さず、医師と看護師が“同じ絵”を見るためのポイントについての講演、そして第2部「救急の“判断ミス”を防ぐ:認知バイアスとその対策」 をテーマに救急で多い“思い込み”“急ぎすぎの推論”“安心バイアス”を解説し、 医師・看護師双方が誤診リスクを減らすための実践的アプローチを紹介くださいました。午後には、「過度な検査も、過度な抑制も避ける:臨床判断の質を高めるために」をテーマにGMカンファレンスが開催されました。  徳田先生の論文で2011年のJournal of Hospital Medicineに掲載された論文から日本の医療訴訟ケースのうち診断エラーの割合は30%、要因は知識不足以上に判断ミスであり、認知エコーやシステムエラーが原因となっているという報告を紹介してくださいました。「フレームその1:サイエンスによる病歴聴取と身体診察:科学的根拠に基づいた病歴と身体診察」検査に頼りすぎず、まずは患者の訴えや身体所見から診断を組み立てる枠組み、「フレームその2:アートによる病歴聴取と身体診察」医師のアートも診断には重要、患者ごとに異なる背景や症状を柔軟な発想と経験で捉える枠組み、「フレームその3:E-DIAGNOSISによる診断サポート」AI、検索エンジンを活用し最新の知見やエビデンスを診断に取り入れる枠組み(ただし、AIの誤情報等にも注意が必要)、「フレームその4:日本の患者による妥当性検証データ」日本の疫学や患者背景を踏まえ診断ルール等の妥当性を現場で検証する枠組み、海外の知見だけでなく日本の疫学に即した診断を意識するという4つのフレームについて臨床に即して...

参加者募集 徳田安春先生ご講演 第9回 Sanuki GM Conference 2月7日

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三豊総合病院 遠藤日登美先生より、Sanuki GM Conferenceのご案内をいただきました。(事務局 阿波谷) --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- プライマリケア学会四国ブロック支部会員の皆様 平素より大変お世話になっております。講演会のご案内です。 2026年2月7日(土)14:00 〜15:20 香川県の三豊総合病院にて「9th Sanuki GM Conference 」を開催致します。 講師は群星沖縄臨床研修センター⻑ 徳田安春先生をお招きし、「過度な検査も、過度な抑制も避ける︓ 臨床判断の質を高めるために」についてご講演頂きます。 尚、以下の通り単位付与が認められましたのでお知らせいたします。 ■専門医・認定医更新のための単位     1単位 ■Off-the-jobトレーニングの認定単位    1単位 領域:臨床 締め切りが過ぎましても、ご参加いただけます。 よろしくお願いいたします。 三豊総合病院 内科 遠藤日登美  

総合診療セミナー「ERサバイバル ~unsuspected killer in ER~」

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高知家総合診療専門研修プログラムは(公益社団法人)地域医療振興協会高知県支部との共催で総合診療セミナー「ERサバイバル ~unsuspected killer in ER~」を開催しました。 今回は講師として福井大学医学部附属病院救急科総合診療部の林 寛之先生にお越しいただきました。林先生は救急のレジェンドで、「研修医当直御法度」などの若手医師向けの本を多く書いておられ、様々な医療機関で若手向けのセミナーの講師をされたり、学会でも救急をテーマとしたセッションを行われたりするなど、若手医師の教育に非常に熱心に取り組んでおられ、私自身も今回のセミナーを非常に楽しみにしておりました。また、救急の林先生をお招きするにあたって、高知大学医学部附属病院総合診療部の盛實先生、高知大学医学部災害・救急医療学講座の竹内先生にご支援を頂き、医師・看護師だけでなく、救急救命士等の消防関係の方など幅広い職種の方に参加いただくことが出来ました。 講演は、臨床推論の考え方と、その中でのコミュニケーションの大切さをまずお話しいただいた後に、実際によくある患者さんの訴えとそれに隠れる重大な疾患として「急性心筋梗塞」、「くも膜下出血」、「大動脈解離」を例にお話しいただきました。 いずれも豊富なエビデンスを土台とし、患者さんの訴えの頻度とその特徴、それに対する検査の感度、特異度から、時間経過におけるその感度の変化、教科書で学んできた事と実際に重要視すべき事の違いについて学ぶことが出来ました。その他にもインフルエンザ患者の心筋炎、高齢者のウェルニッケ脳症など「食欲がなくて」や「元気がなくて」というよくある患者さんの訴えの中に潜む見逃してはいけない疾患もお話しいただき、自身の診療を見直す機会となりました。 受講後のアンケート(回答者 34人)では、「セミナーのわかりやすさはどうでしたか」という質問には、大変わかりやすかった 88.2%、わかりやすかった 11.8%、「セミナーの内容は期待したものと一致していましたか?」という質問には、期待以上であった 67.6%、ほぼ期待通りだった 32.4%、と参加者の皆さんの持つ期待に応えることが出来たのではないかと思える結果となりました。自由意見でも「普段の診療の危うさに気付くと同時に、より論文などの文献を見つつ勉強しようと思った。」、「教科書的な診察所見に囚われす...