投稿

12月, 2025の投稿を表示しています

横井徹先生が四国ブロック支部プライマリ・ケア功労賞を受賞されました

イメージ
 日本プライマリ・ケア連合学会は、長年にわたりプライマリ・ケアに従事し、多大な功績のあるものを顕彰するためにブロック支部プライマリ・ケア功労賞を設けています。本学会およびブロック支部の基本理念がそれぞれの地域での真摯なプライマリ・ケア活動にあることを広く知らしめることを目的としています。四国ブロック支部では、2017年から毎年、支部役員から推薦された会員を、支部長、副支部長の投票で選考しています。既定の得票に満たない場合は該当者なしとなることもあります。この度、横井徹先生(香川県高松市 横井内科医院)が受賞され、第25回地方会において授与式をおこないました。  横井先生は、香川TFCを立ち上げ、研修会やメーリングリストを事務局として主導されました。適々斎塾をはじめ、プライマリ・ケア医の生涯教育の礎を築いてこられました。香川大学医学部の学生実習を受け入れるなど、学生教育も熱心に取り組んでおられます。四国ブロック支部の監事としても長年支部運営に貢献いただいております。これらの業績が高く評価されました。横井先生の受賞を心よりお慶び申し上げます。            日本プライマリ・ケア連合学会四国ブロック支部長 阿波谷敏英 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 四国ブロック支部プライマリ・ケア功労賞を受賞して                                 横井内科医院 横井 徹   ブロック支部功労賞授与いただきありがとうございます。表彰会場、高知県立あき総合病院は、62年前亡父が内科医として1年間勤務した病院でもあります。当時私は生後3か月、不思議な縁を感じると共に驚いております。過去の受賞者は長年プライマリ・ケア実践、指導教育に取り組まれてきたレジェンドの皆様ばかり。「実践」があっても「指導教育」実績がない私がなぜ?、と。ただ「医師キャリアの中できることを地道に続けた結果」が評価に値する...

徳島からはじめる「ケアと医療と暮らしの輪」開催報告

イメージ
 このたび、「ケアと医療と暮らしの輪」(https://careno-wa.net/)に参加いたしました。会場には、医療・介護・福祉・行政関係者、そして地域の皆さまが集まり、互いの立場を越えて語り合う温かな雰囲気に包まれていました。そこには、「地域の暮らしを共に支える」という共通の思いがあり、まさに“ケアの輪”が広がっていることを実感いたしました。  会の前半では、病院での身体拘束ゼロを目指す取り組みや、「寝たきりにしないリハビリテーション」を通じて、病院が地域の福祉にどのように関わっていくかを学びました。病院の役割を単なる治療の場にとどめず、患者さんの「その人らしい暮らし」へとつなげていく姿勢に、深い感銘を受けました。こうした実践は、地域における医療の在り方そのものを問い直す大切な契機であると感じました。  また、医療的ケア児が社会の中で自らの居場所を持つことの意味や意義について学びました。医療が単に身体を支えるだけでなく、社会参加や生きる力を支援するものであることを改めて実感しました。さらに、ユース世代の孤立を防ぐ取り組みについての報告では、「地域に住んでいても、私たちが目を向けなければ、まるでそこに存在していないように思えてしまう」という言葉が印象的でした。地域に暮らす誰一人として取り残さない。その視点こそが、これからの地域包括ケアの基盤になるのだと感じました。  続いて、鞆の浦・神山町・海陽町の事例を通じて、病院や診療所が地域にどのように溶け込み、住民と共に医療を育んでいるかを学びました。地域の特性に応じて形を変えながらも、そこに共通しているのは「人のつながり」を大切にする姿勢でした。医療は地域に生きる人々との信頼関係の上に成り立つという原点を再確認いたしました。  また、オランダ発の「ポジティヴヘルス」についてのお話では、“健康とは評価ではなく対話のプロセスである”という考え方が紹介されました。数値では測れない「生きる力」や「意味」を共に見つめることが、ケアの実践につながるという視点は非常に示唆に富んでいました。  さらに、地域で活動する医学部生たちの発表も心強いものでした。彼らが地域に入り、人々と関わる中で医師としての志を育んでいる姿には、四国のプライマリケアの未来への希望を感じました。  最後に取り上げられた「Beyond ACP(アドバンス・ケア・プ...

ポートフォリオ発表会 

イメージ
  2025年11月16日午前8時30分より、ポートフォリオ発表会が行われました。専攻医の齋藤大地先生(HITO病院)は領域5:「患者中心の医療」、渡部京介先生(徳島健生病院)は領域14b:「倫理的に困難な意思決定を伴う事例のケア」について、それぞれ発表していただきました。司会は原穂高先生(愛媛生協病院)、コメンテーターとして、田尻巧先生(あき総合病院)、稲葉香織先生(徳島大学総合診療医学分野)に参加していただき、ポートフォリオをより深めていけるような質問やコメントをいただきました。発表では、専攻医が患者さんと関わる中での悩みや葛藤を、指導医との振り返りや枠組みを用いながら乗り越え、診療されている様子が感じられました。ルーブリックに沿って押さえるべきポイントを確認し、多職種連携の視点を確認したり、診療中の感情の振り返りを通して、より深く学習が行えたのではないかと思います。ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。(研修支援委員会 植本真由)