専門研修のサイトビジットが行われました
専門研修支援委員会の原穂高先生、植本真由先生から、県立あき総合病院のサイトビジット報告がありました。研修の質の向上のためにも、専攻医・若手専門医の交流のためにも、相互に研修の状況を視察するのはとても良いことです。ぜひ、定期的に続けていただければと思います。(ブロック支部長 阿波谷)
日本プライマリ・ケア連合学会 四国ブロック あき総合病院サイトビジット
専門研修支援委員 植本真由
2025年8月15日、日本プライマリ・ケア連合学会 専門研修支援委員の原穂高先生(愛媛生協病院)と植本真由(高松平和病院)2名で、高知県安芸市にある高知県立あき総合病院のサイトビジットを行いました。目的は四国ブロックで研修を行っている専攻医の研修実態の把握や専攻医・指導医の困りごとの把握、四国ブロック内での家庭医療・総合診療研修に携わる者同士での交流です。
11時から総合診療内科部長の的場先生に院内案内をしていただき、指導医の先生方、専攻医の先生と院内レストランで昼食、午後からは、専攻医の診療振り返りと医療プロフェッショナリズム(患者中心のケア・セルフケア)についてのレクチャーを行いました。14時半~病棟カンファレンスを見学し、15時に終了しました。合間で、指導医や専攻医の困りごとを聞く時間をいただきました。
あき総合病院は270床(一般病床175床、結核5床、精神90床)と高知東部の医療を担う総合病院です。現在、総合診療専門研修をおこなっている専攻医は4名(3名が新家庭医療も連動研修中)で、うち1名があき総合病院で研修中です。朝一番は的場先生が入れたコーヒーが香る医局で、前日に入院した十数名の患者さんの振り返りカンファレンスから始まります。
外来がある日は専攻医は数名の定期患者をみながら、当日の初診患者の対応も行っています。様々な問題が持ち込まれ、内科的にも家庭医療的にも学ぶことの多い外来であることが伺えました。外来で困った際にすぐに連絡でき、受け止めてくれる上級医がおり、また、「これに困っている」と伝えることができる関係性を築けていることが素晴らしいなと感じました。
日々の振り返りやポートフォリオ作成指導、なんでも相談できる指導医がいたりと、役割分担しながら指導体制を構築されているのが印象的でした。専攻医自身が忙しい中でもきちんと振り返りを行い、よりよい診療に向けて学習・研鑽されていると感じました。
お忙しいところご対応いただいたあき総合病院の先生方、本当にありがとうございました。

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