四国ブロック支部長が交代しました
本日の社員総会を持ちまして、2024-25期の学会理事の任期が満了し、2026-27期の理事が就任いたしました。四国ブロック支部長は、四国ブロック選出理事と支部の規約で規定しておりますので、理事の交代と同時にブロック支部長の交代となります。
新旧のブロック支部長からのご挨拶です。(事務局)
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四国ブロック支部長就任のご挨拶
大倉佳宏(健生石井クリニック)
この度、日本プライマリ・ケア連合学会の四国ブロック選出理事、ならびにブロック支部長を拝命いたしました。四国のプライマリ・ケアと総合診療の発展に少しでも役に立ちたいという強い思いと同時に「果たして自分にこの重責が務まるだろうか」という身の引き締まるような思いも感じております。 就任にあたり、ご挨拶をさせていただきます。
私がプライマリ・ケアや総合診療の道を志した原点は、学生時代の病院実習で知った「訪問診療」にあります。 それまで病院で見る医療が全てだと思っていた私にとって、臓器を限定せず総合的に診ることで、患者さんが入院することなく、住み慣れた自宅で穏やかに過ごせるという事実は大きな衝撃でした。「臓器を専門とせず、人を総合的に診ることの重要性」を肌で感じ、自分もそういう医療に関わりたいという思いが、今の私の根底にあり、この道を歩み続ける最大のモチベーションとなっています。四国は、総じて高齢化率が高く、また医師の地域偏在も顕著な、いわば日本の「課題先進地域」です。各地域の医療を守っていくためには、総合的に患者さんを診ることができる総合診療専門医や家庭医療専門医が、この四国で多く育ち定着していく仕組みが不可欠です。
また、人口も少なく学会員数も他の地域ブロックと比べても少ない四国では、各県の独自の取り組みだけではなく、4県が連携して協力し合う事がとても重要だと思います。そのために、まずは副支部長の先生方とも緊密に連携し、定期的なミーティングを通じて各県の現状や取り組みを共有し、会員の皆様へ積極的に発信していきたいと思います。
さらに重点を置きたいのが、次世代を担う後進のサポートです。 家庭医療専門研修だけではなく総合診療専門研修の専攻医の先生方が悩みや情報を共有し、自信とやりがいを持って研修できる環境を作るため、現在有志で行われているポートフォリオのオンライン作成指導の会などの支援や、専攻医のニーズに合わせた「県をまたいだ学習会」を推進したいと思います。また、日々の臨床の疑問を研究に繋げるPBRN(Practice-Based Research Network)など、四国内で学術的な学びを深められるネットワークや機会の創出も実現したいと考えています。また、更に若い学生のネットワークについても、(学生部会の地域グループは中四国ですので、)中国ブロック支部とも連携しながら、四国内の学生がプライマリ・ケアに触れる機会を作っていきます。
私自身、学会内では診療データベース委員会や専門医部会学術部門、そして専門医制度認定委員会など、研究や教育、制度設計に関する学会活動に携わってまいりました。今回新たに「SDH(健康の社会的決定要因)検討委員会」にも副委員長として参加いたします。これまでは一学会員として委員会活動に参加してきましたが、今後はブロック選出理事として、四国ブロックを代表する気概で、より一層責任感をもって委員会活動に参加し、これらで得た最新の経験や情報を、四国ブロックの教育活動に直接還元していきたいと思います。
「四国で研修をしたい」と願う専攻医が増えるように。 四国で学んだ学生が「家庭医・総合診療医を目指したい」と思ってくれるように。 そして今、四国でプライマリ・ケアに関わる全ての医療者が「ここで働くことにやりがいがある」と誇りを持てるように。
私は支部長として、そのような魅力ある「風土づくり」に全力を注いでまいります。 四国4県の皆様、そして地域医療を共に支える多職種の皆様と力を合わせていきたいと願っております。まだまだ未熟ではありますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
四国ブロック支部長退任のご挨拶
阿波谷敏英(高知大学医学部家庭医療学講座)
この度、四国ブロック支部長を退任するにあたり、ご挨拶申し上げます。
私が四国ブロック支部長に就任したのは2016年度でしたので、ちょうど10年、携わらせていただいたことになります。会員の皆さまには大変お世話になり、心より御礼を申し上げます。事務局長として支えていただきました大原昌樹先生、川上和徳先生にも感謝を申し上げます。
板東浩先生からブロック支部長のバトンを受け継いだ10年前は、四国で初めての学術大会の開催された年でした。また、新しい専門医制度の始まる直前で、四国内でも家庭医療専門研修プログラム(旧制度)が増えてきていました。四国ブロック支部長としては、その流れを新しく始まる総合診療専門研修に繋げることが最重要のタスクだと感じていました。新しく設置した専門研修担当の副支部長にご就任いただいた原穂高先生には、本当にご尽力いただきました。ポートフォリオ発表会(春・秋)、専攻医オリエンテーション(春)もブロック支部の行事として、すっかり定着させていただきました。こうした行事に参加するたびに、若い専攻医の先生方が成長している姿を拝見でき、こちらもエネルギーをいただいておりました。
地方会は、その年の大会長が手さぐりで運営していた状態で、開催時期や名称も年によってバラバラでした。支部役員会で「地方会」と名称を統一すること、毎回、四国地域医学研究会との合同開催とすることをお認めいただきました。四国地域医学研究会を主催する地域医療振興協会のご協力で運営を安定させることができました。資金面はもとより、コロナ禍において始まったオンライン環境の構築の面でもずいぶん助けていただきました。また、杉山圭三先生の提案で運営マニュアルを作成し、毎年、更新を重ねながら、歴代の大会長に引き継がれています。こうした取り組みにより、地方会が安定して開催できるようになったと実感しています。
また、2016年の学術大会の開催を機に、四国ブロック支部プライマリ・ケア功労賞を創設し現在も継続しています。これまで四国のプライマリ・ケアの発展に貢献いただきました5人の方に授与させていただきました。
支部会誌、ニュースレターも編集を担当いただいた板東浩先生、杉山圭三先生のおかげで欠号もなく続けることができています。四国ブロック支部の歴史をきちんと刻んでいけているように感じています。
こうやって10年を振り返ると、多くの方のご尽力により、ブロック支部が成熟し安定してきたように思います。私もブロック支部長として、そのお手伝いができたのは無上の喜びです。しかし、いつまでも古い人間がのさばっていては組織の発展もないと考えておりましたところ、良いタイミングで大倉佳宏先生にバトンタッチできることになりました。大倉先生には若い感覚で四国ブロック支部を牽引していただくことを大いに期待しています。私も1人の会員として四国ブロック支部の発展を見守りたいと思います。
これまでお力添えいただいたすべての皆さまに感謝申し上げ、退任のご挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。

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