第10回Sanuki GM Conference「テーマ:医師キャリア」開催報告

 2026年8月29、30日の2日間、香川県立中央病院で第10回Sanuki GM Conferenceを開催しました。21世紀適々斎塾が毎年8月に大阪以外で開催している参加無料土日セミナーの1日目を、年2、3回開催している「かがわ総合診療研究会定例会」との共催ハイブリッドで、翌日日曜日は適々斎塾単独主催でした。

 テーマは「「キャリアパス「医師+α」?それとも 医師=α」?」。「医師キャリア」をテーマに取り上げるのは今回で3度目ですがこれまでとは全く違った切り口での内容として、日常の診療セッティング以外に院外でユニークな活動をされている6名の医師をお迎えし、自らのキャリア形成過程を好きなだけプレゼンしていただきました。

企画内容詳細はこちら→  https://x.gd/fowBJ

 プライマリ・ケア/総合診療/家庭医療に軸足を置く私たちは、自らの生活の場でもある所属コミュニティとの繋がりを意識します。「繋がり方」は所属コミュニティ毎に多種多様です。この「多様性」への認識は、他の領域/臓器専門医との根本的な違いとして私たちを特徴づけるものでもあります。加えて地域コミュニティの特性以外でも、例えば関わる医療者自身のマインド、スキル、特性、性格、など「医療者側」の要素によっても規定されるはずです。院外活動含むキャリアをどのように選択してきた結果今があるのか、医療者側の視点を聞きながら参加者それぞれが自らのこれまでを振り返ることでこれからの医療者キャリア形成をよりイメージしやすくなると考えました。

 参加者は土曜日48名(リモート参加含め)日曜日28名、学生や看護師など医師以外の職種も数名参加、土曜日には香川県健康福祉部医療政策課長も来席されたようです(私はご挨拶できず芳名帳を見て後で気づきました)。

 3週間前のリモート打ち合わせで少し手ごたえはあったものの、正直「こんなテーマで本当にうまくゆくのか?」不安でしたが、ふたを開けてみれば楽しく充実した2日間でした。

 幼少期・学生時代から思うところを持ち続けて今につながっている、学生時代のいろんな出会いが振り返ればルーツだった、以前から親しんでいた趣味が思いがけない形で今のキャリアにつながっている、患者さんやご家族と真剣に向き合う中、医療を提供する以外にも大切なことがあると気づかされ今がある、子供時代に感じた対人間的生きづらさのようなものを医師としての成長過程で自分なりに解釈した先の活動である、などなど・・・・・やり方は全く違っても、若い時期から卒前教育/卒後臨床現場での学びの範囲を飛び越え、多種多様な人との関係性の中で学びそれを自ら提供する医療の場に実装しながら成長する姿はまさにジェネラリスト医療人そのものであり、とてもそのまま真似できるものではありませんが基本スタンスは「ジェネラリストである限りおおむね同じ」だ、とあらためて思いました(注:この部分は報告者横井の個人的かつ独断的な感想です)。

 企画者側が当初イメージしていたよりもはるかに濃く熱いプレゼンをしていただいたおかげで、大変楽しい2日間でした。ありがとうございました!。

 司会者の能力不足でこれ以上言語化できませんが、ジェネラリストであろうとする私たちが今回と同じように昔から今までの自分を振り返れば、医師になる前からの何かしらの「モノ/コト」が今に繋がっており、それが医療者としての今を作る要素の一つとして「なにか」思い当たるのではないでしょうか。その意味でジェネラリスト医療者全員の中に「医療者+α」はあるのだと感じます。時には、日々行う省察振り返りを今回のセミナーのような「医師になる前の自分のことを絡め」た形でやってみるのはいかがでしょうか。新たな気付きを得る機会になるかもしれません。

                      横井内科医院 横井徹(企画者を代表して)

企画担当

高口浩一(香川県立中央病院)・塩見勝彦(塩見内科医院)・横井徹(横井内科医院)



コメント

このブログの人気の投稿

高知医療センター石井隆之先生がミステリー小説を上梓されました

【開催報告】第25回日本プライマリ・ケア連合学会四国ブロック支部地方会、第32回四国地域医学研究会合同学術集会

横井徹先生が四国ブロック支部プライマリ・ケア功労賞を受賞されました